住まいを売却する際に、その物件がどのくらいで売れるのか、ということを判別する方法が不動産会社による査定です。
この査定を元に、いくらで売り出すのか、どの不動産会社に販売を任せるのか、ということを決めることになるのですが、物件の価格査定を不動産会社から受ける際には、いくらか注意すべきポイントがあります。

●原則では査定価格は同じになるはずのものだが・・・
不動産会社と調べてみると分かると思いますが、不動産会社にはさまざまなタイプがあります。不動産の販売を中心に行う会社、賃貸物件を取り扱う会社、などなど多岐に渡り、それらの中から適切な業者を選んで、査定を依頼する必要があります。
そのために、どこの不動産会社に依頼をするのか、ということは早めに考え始めた方がいいと言えます。だいたい、そろそろ売却をしようと思ったくらいからはピックアップや選別を始めておくといいでしょう。そのようにすることで、業者ごとの広告や営業活動などがどのようなものであるかを知る機会が増えていきます。
そして、不動産の販売を行っている業者の中から、さらに実際に依頼をする可能性のある会社を3社から5社くらいまでに絞るのがおすすめです。
1社や2社程度では価格の妥当性を比較検討するための情報が不足しますし、逆に多すぎると、その後の営業攻勢にさらされてかなり面倒なことになりかねません。さらに言えば、一社だけに絞るのも厄介な問題を抱えることになる場合もあります。

もちろん、同じ不動産会社の別々の支店に査定をいらしても意味はありませんので、それには注意しましょう。
なお、不動産会社の物件価格の査定は、全てが同じ市場データや価格査定マニュアルなどを使用して、同じ物件を対象として評価をすることになります。つまりは、どの不動産は査定価格を出す際にはだいたい同じくらいの価格になるようにできているのです。特に、同一物件内での売買事例が多いマンションであれば、その差はかなり小さなものになるでしょう。
しかし、実際には土地や一戸建て住宅を中心に、不動産ごとの査定価格に違いが生じるようになっています。これは、市場データの分析方法や市場ニーズの読み方が違っていることが原因と言われています。
中でも売買事例がきわめて少ないエリアだと、不動産業者ごとの査定価格に大きな違いが出る場合があります。
また、不動産会社ごとに対象物件のマイナス要因、リスク要因の判断の違いがあるために、査定価格に差が出るとも言われています。これらは数値的な処理ができない要因であるために、価格に影響が出やすいのです。また、細かい部分になると、査定に来てくれた査定担当者の感覚によるところも大きくなるので、査定価格はかなり変動するのです。

●高額の査定がベストであるとは限らない
住宅を売却する際に、第一に考えることと言えば、その住宅の売値だと思います。これまでに使ってきた住宅であればこそ、より自分が納得することのできる、利益が十分に出る値段で販売をしたいと思うものです。
そのために、複数の業者から査定をしてもらった際に、最高額の査定価格を出してもらった業者に売却依頼の契約を結ぼうとされる方もいらっしゃいます。ですが、こちらは非常に危険な事です。
まず、第一に押さえておかなければならないこととして、査定価格は必ずしもその値段で売却ができる値段ではない、ということです。もしも、一つの業者が明らかに高い値段を出している場合には、その会社の査定が間違っているか、一番ニーズを計りかねている可能性も十分に考えられます。
また、高額で売却をしたい、という顧客の思惑を逆手にとって、媒介契約を取るためだけに、査定価格を釣り上げているという可能性もあります。
媒介契約を取ることで、仕事をしているフリをする担当者というものはいくらでもいます。実際問題、契約が取れなければかなり悲惨な目に遭わされることもある業界ですから、そのようにして顧客を騙して契約だけを取るような担当者が一定数以上はいるものだと思ってください。
なので、そのような人達に引っかからないためにも、高く売りに出すということを第一に考えるのは止めて、現在売却しようとしている物件の適正な価格はどれくらいであるか、ということを認識する必要があると言えます。そのための、複数の不動産会社への査定依頼でもあります。
なお、高額の査定価格が100%悪いと言う訳でもなく、実際には他社よりも高く売るルートやノウハウを持っている業者もあるにはありますので、気になる不動産会社を見つけたら、なぜ他社と違うのかという点をしっかりと聞き出して見るといいでしょう。少なくとも本気で販売をする気があるのならば、教えてくれるはずです。

●マイナスの要因があるのなら伝えておく必要がある
住宅を売約する際に、買い主に対しては、必ずマイナス要因は伝えなければならず、買い主に伝えるためにも、不動産会社にも必ず教えておくべき必要があります。
特に、隣地とのトラブルや境界問題、生活上の問題や、物件内での事故や事件などの売り主にしか分からないような情報を隠している場合には、売り主の不告知として、後々の契約トラブルにつながる恐れがあります。
無論、マイナス要因を伝えた上で、査定価格が下がることはありますが、かといって隠したままでもいずれは知られてしまうことがほとんどですので、隠していてはこちらの損失に繋がる恐れもあります。
なお、プライバシーの問題などで、極力知られたくないようなこともあるかと思いますが、そのような問題の場合は、借りの査定で依頼先の不動産会社を決めた上で、一か所の不動産会社にだけ通達し、適切な査定価格を出し直してもらう、という方法を取るべきです。

●査定の根拠と販売方針は聞き出しておく
上記に挙げた通り、明かに高い値段の査定価格を出してくる業者は、怪しさ満点ですが、それ以外の場合に、不自然とは思えない誤差の範囲での査定価格を提示してきた不動産会社からは、その価格になる理由を尋ねておくのが吉です。
その他にも営業活動や広告の種類や内容、売り出し方などの販売に関わることや、価格の上乗せをして売り出す場合には、その価格と実際の成約見込み価格などまでも聞き出しておくようにしましょう。どの会社も似たような説明になることがほとんどですが、各社ごとの説明はしっかりと聞いておきましょう。
また、各社から売却後の正欣也、買い替えの時の資金計画の立て方や段取りなどについても話を聞いておくと良いかもしれません。この辺りの説明が上手であれば、その営業担当者の力量がかなり高いと言えますので、担当者の力量を計るにはとても言い材料となります。
なお、買い替えをする場合には一定期間内に売れなければどうするか、ということもいいでしょう。買い取り保証の有無や、その際の価格を確認することで、心配要素を少しでもなくすことができます。
また、逆のパターン、価格が低すぎるときにも、詳しく根拠を聞いておくといいでしょう。もしかしたら、その業者だけが知っている情報や要因が分かるかもしれません。

●物件の価格査定は無料
なお、物件の査定は原則として無料で行っています。当然、同じ地域の業者に査定をしてもらう場合のみですが、遠くから査定を詩に来てもらうようなケースはほとんどありませんので、あまり気にしなくとも大丈夫です。
中には、成約時の媒介手数料のうちの何割かをキャッ素バックするようなキャンペーンを行っている業者もありますが、そちらを利用すると、媒介手数料の値引き交渉が上手くいかなくなる可能性もありますので、そちらにはご注意した方がいいと思います。

・オンライン査定も便利
最近ではインターネット利用のオンライン査定が行えるところも増えています。匿名で指定された条件を入力するだけで、だいたいの価格を把握することは可能です。
ただ、一戸建て住宅だと、実際に物件を見てもらわないと分からないことも多いので、あくまでも多少の目安が分かる程度だと思った方がいいでしょう。マンションの場合はオンライン査定の価格でほとんど間違いありません。
オンライ査定のサイトで、マンション名や部屋バング、氏名や住所を記入しなければならない場合には注意をした方がいいです。後程、様々な業者から連絡が来ることがありますから、その対応に煩わしくなることも少なくありませんよ。