昨今問題となっている空き家ですが、空家の種類にもさまざまあり、その中でも年に数回は訪れることのある住宅や、家具や遺品などを置いているような場合だと、その所有者が誰かが維持することになります。
当然、その空き家は一軒家と言う場合も、マンションの場合もあります。物件を完全になくしてしまっている場合は異なりますが、物件が残っている場合には維持費がかかります。
その維持費にはどのような種類があるのか、また節約をする方法はあるのか、などについて加音階は紹介したいと思います。

●住宅に関わる税金
まず、空き家であっても、居住している場合であっても固定資産税と都市計画税という税金が必ずかけられます。
固定資産税は毎年1月1日に所有者に対して課税がされ、都市計画税は市街化区域で課税がされる税金となっています。
また、この二つの税金については住宅があっても、土地があっても、それぞれ別に計算されて課税されるようになっており、税額は納付書と一緒に毎年通知されるようになっています。
どのくらいの固定資産税がかかっているのかは、それぞれの住宅や土地の広さ、どこに位置しているのかなどによって変わるので、一概に平均的な値段を出すことはできません。
もしも、持ち家がある場合や、維持管理を行っている空き家があるのならば、固定資産税通知書と共に送られてくる、固定資産税課税証明書を見れば分かりますので、そちらを確認してみて下さい。

●電気と上下水道代のライフラインにかかる費用
電気や水道は私たちが人間が住宅で生活をする上では欠かすことのできない、重要なライフラインです。そのために、この二つは住宅を使用していなくとも必ず基本料金が発生するようになっています。
・電気代
電気代は一般家庭では従量電灯と呼ばれる契約を結んでおり、固定の基本料金に加えて、使用料に応じた電気料金を支払わなければなりません。
空き家を管理するオンであれば、契約を解除しようとも解除しなくとも管理意地はできますが、何かの設備を使用したいと思ったときに、契約を解除しているとそれらが使えなくなることもありますので、使用する予定があるのであれば、契約をし続けておいた方がいいかもしれません。
また、照明などの他にも、ホームセキュリティーや24時間の換気システムがあると契約を解除すると大きな弊害となることもあり得ます。
節約の方法としては、普段はブレーカーを落とし、必要なときにだけ電気を使用するようにするといいでしょう。また、基本料金は低額ではなく、電気使用量が0となれば半額となりますので、そのような使用方法はかなりの節約になります。
ただ、電気の料金は1ヶ月毎でも平均で1000円を少し超えるくらいで、電気使用量を0にすることができればそれが半額となるので、500前後しかかかりません。
年に何回か訪れた場合は、基本料金と使用料が発生するので多少は高くなりますが、それでも最終的に発生する年間での電気代は1万円を切ることがほとんどです。
なお、電気料金を節約したいのであれば、電気を使用しない時は契約を解除して、使用するときのみ再契約をすればいいと思いかもしれません。
ただ、従量電灯契約は1年単位で契約している所がほとんどで、途中で解約をすると契約違反となってしまいます。
ただ、契約解除には様々な事情があると思いますので、解約金を取られることはそうはありませんし、あったとしても大きな値段にはならないでしょう。
しかし、節約のために何度も解約と再契約を繰り返すのは、電力会社としても嫌がることですから、契約や解約をさせてもらえなくなることもありますので、あまりおすすめはできません。

・上下水道代
上水道は自治体によってどのように値段が設定されるのか、どのくらいの値段が相場となっているのかが違いますが、大体は呼び径で決まる基本料金と、使用料によって決まる従量料金を設定しているところがほとんどです。
都市部では大体基本料気は平均で1000円前後となっており、地方であってもそこまで変ることは無いでしょう。
ただ、水道は電気と同様に一時的な利用でもそれなりの量を使うことになりますし、掃除などの手入れをする際には必要不可欠です。そのため電気料金よりも年間では料金が高くなる傾向にあり、平均で15000円前後となっています。
なお、呼び径を小さくすることで基本料金を抑えることはできますが、そのためには工事が必要なので、コストパフォーマンスは非常に悪くなってしまいます。
下水道も、基本料金と排出量におる従量料金となっているところが多いのですが、上水道と違うのは、下水道の基本料金が都市部と地方では大きな差が生まれてしまうことです。
料金が高くなるのは地方の方で、都市部では600円前後となるのが普通ですが、地方になると1カ月当たり1000円を超えるのが当然の相場となっています。
こちらは、下水道の普及率などによる差となっているから、より田舎よりの場所の空き地があると、思わぬ値段が掛けられてる可能性がありますので、確認しておくとよいでしょう。

●住宅に掛けられる三つの保険
基本的に住居に対しては、火災、地震、家財のそれぞれの保険に加入しているかと思います。居住している場合は特にですが、空き家であってもこれらの保険に加入をしている人は多いでしょう。
当然、火災や地震などによって修繕や再建築が必要になる場合もあり、さらに言えば所有者だけが損害を受けるような場合以外にも近隣にも被害を与える場合もありますので、何かしらの保険に加入をしておくのは必須のことです。
・空き家の場合は居住時とは違い保険になる
ただし、空き家の場合は居住をしている住宅とは違い、住宅用保険に加入をすることができません。住宅用保険は用途が居住でなければ加入できないという条件になっており、空き家はその対象から外されてしまっているのです。
ゆえに、空き家で保険に加入する場合には、店舗や事務所で加入する、一般物件の保険となります。
そのために、住宅用の保険と比べると保険料が高額なりますので、注意する必要があります。ただ、家財が残っており、一時的であっても居住用の住宅として使用される空き家であれば、住宅用保険に加入をすることができる場合もありますので、そのような住宅用保険を探して加入してみてもいいかもしれません。

・火災保険
火災保険は、居住用の住宅であれば必ず加入をしておく必要がある保険だと言えます。人が住宅で生活をしていると、コンロを使用したり、電気の漏電や煙草の不始末などによって火の手が上がる危険性があり、それらはどれだけ未然に防ぎたいと思っていても、なかなか防ぐことができません。
そのために、居住用の住宅ならば必須の保険だと考えられますが、空き家の場合はどうなのでしょうか。
空き家であれば、生活によって火の手が上がる危険性は格段に低く、必要でないと思われる方も多いかもしれません。
しかし、空き家には空き家なりの火事が発生し易い原因があるのです。その原因は放火です。
放火の危険性も、居住用住宅にもあるにはありますが、空き家と比べると危険性は低くなります。なぜならば、放火犯の多くは人に見られずに家などに火を付けようとするため、誰かが住んでいる家よりも、空き家の方が内部の住人に見つかってしまう可能性が低く、空き家をターゲットにし易い傾向があるからです。
放火犯の存在自体にも問題はあると思いますが、火災保険に加入しておかないといつ突然放火がされたとしても、臨時費用を受け取ることができ、もう一度住宅を立て直すか、焼け残った木材などを除去するための費用にしようすることができます。少なくともこれらの費用が完全に自己負担とならないだけでも、空き家を火災保険に加入させる意味はあると言えるでしょう。

・地震保険
地震保険は、最近では特に必要視されている物です。地震のみではなく、それによって生じる噴火や津波に備えて加入されるも斧です。
地震保険は民間の保険会社でも取り扱っていますが、精度としても存在する保険なので、国が再保険をすることで成り立っており、保険の内容の差は各社ごとに違うわけではないので、そのあたりのことは気にしなくとも大丈夫です。
なお、地震保険と火災保険は基本的にセットで加入するようになっている保険で、加入をする際に付帯するかどうかが決まっています。
火災保険と比べると、30%~50%程度の保険料となっており、地震は地域によって土砂崩れや液状化、津波などのリスクが完全に違っているので、保険料にはかなりの地域格差があります。それらの情報については、財務省のサイトで調べることができるので、加入させたい住宅の付近の保険料がどのくらいになっているかをそちらで確認しておくことをおすすめします。

・家財保険
家財保険は火災保険や地震保険の対象を住宅ではなく、家財とする保険のことで、基本的には建物と一緒に加入することになります。一応は家財のみの加入も可能ですが、そうするメリットはとくにありません。
家財保険は、家財全体がどのくらいの値段になるかがそれぞれの家庭事情でことなっているために、何かあった際に発生する保険金額がかなりアバウトになっているという特徴があります。平均では500万円前後ですが、それは夫婦で生活している場合などで、独身だと家財の量も減るために、保険金額も300万円前後に減少します。
平均を500万円とすると、家財保険のみの保険料は年間で1万円から1万5千円程度で、それに付け加えて、地震保険や火災保険の保険料が加算されます。
なお、火災保険で家財を対象にしている場合には、地震保険でも家財を対象にすることが可能ですが、火災保険のみを建物に掛けられている場合には、地震保険を家財の対象とすることができないので、注意しなければなりません。

●住宅の管理を委任する場合に発生する料金
空き家を残しておく場合、その空き家の管理責任は所有者にあります。当然住宅もいつまでもそのままの状態を保ち続けることができず、湿気を取り除いたり歓喜や通水を行ったり、庭木の手入れや郵便物の回収などを行う必要がありますが、相続した実家などは自分自身や家族が定期的に訪れてそのような管理作業を行えないケースもあります。
そのような場合には、最近では管理サービスを利用される場合が多いようです。管理サービスによって、管理を第三者に依頼することで、お金を支払うだけで管理を行うことができるのです。
管理は月に1回、毎月1万円程度ですが、依頼した管理サービス会社が外観だけではなく、内部のチェックや換気なども行ってくれます。
遠隔地に残している空き家があるのであれば、こちらは非常に有益なサービスですので、まだ利用していないのであれば、検討してみるといいかもしれません。

・マンションの管理費用
また、管理を行うのは木造住宅だけではなく、多くの分譲マンションでも行う必要があります。ただ、こちらの場合は自分たちで何かをするのではなく、管理費や公益費を支払って、管理を行ってくれる管理会社が代理で掃除や設備の交換などを行ってくれます。
それらの管理費などは、多くはエントランスなどの共用部部分が対象で、室内は自分自身で田管理する必要があります。また、郵便物の受け取りなどは別途で、別の管理サービスを利用する必要があります。郵便物の放置は空き家であることを如実に表すことですので、防犯対策のためにも行っていた方がいいので、利用されることが多いようです。
なお、マンションで管理サービスを別途で利用する場合は、戸館と違って外観などのチェックをしなくても良いために、戸館と比べると2割程度料金が安く設定されており、月々8000円くらいしかかからないので、少しお得になっています。

・積雪の多い地域では除雪費用がかかる
住宅の管理の中で、一部の地域に限定されますが除雪費用が掛かる場合があります。雪が多く降る地域では、当然積雪によって屋根の上などに雪が溜まってしまうことがあります。
そのような雪によって、屋根が崩れたり、庭木が倒れたり、さらにはそのような落雪によって隣家や通行人へ被害を出してしまう恐れもあるために、損害賠償が発生してしまう恐れがあります。
そのようなリスクを回避するためにも、管理サービス会社へ除雪を依頼することもかのうになっています。ただ、できる場合とできない場合もありますので、雪の量が多い地域の空き家を維持しなくてはならないのであれば、必ず除雪も行ってくれる管理サービス会社を選ぶようにしておくと良いでしょう。
ただ、除雪をしてくれる場合には、通常のサービス料に加えて、人件費が加わって、1人あたり1時間3000円低都度が加算されることになります。
どのくらいの人数が必要になるのか、またはトラックなどで雪を運び出したりする必要があるかないかによって、従業員数や必要な時間が変わります。単純に2人が1日中作業をすると考えると、大体3万円から5万円程度の料金が追加で発生することになります。
だからと言って、放置しておいた方が金銭面では節約をすることができると思うと大間違いです。自治体によっては積雪量が危険な状態だと判断すると、強制的に除雪をして費用を空家の所有者へ請求することがありますので、気を付けましょう。

●住宅のメンテナンスと修繕に掛けられるお金
空き家は必ず劣化をしていくものです。そのために、意地を続けるのであれは、修繕を行い費用負担をしなければならなくなります。
戸建ての修繕であれば、外観と内部の設備が必要になりますが、内部設備の場合は壊れていれば新たな設備と交換をするだけで済みますので、修繕として必要になることは外観に関わることののみです。
外観のメンテナンスは、外壁の塗装、屋根の塗装、庭木の剪定の三つに分かれています。それぞれにかかる費用が違いますので、きちんと押さえておきましょう。

・マンションの場合は修繕積立金
なお、マンションの修繕に関しては、修繕積立金という名目で支払うことになります。この値段はマンションごとに違うので、相場などは分かりませんが、少なくとも修繕費が築年数が経過すればするほど値上げをする方針で修繕計画が立てられていることが多くなっており、今後必ず値上げがされるものであることを、念頭に置いておく必要があります。
このようにしているのも、新築時に販売し易くするための工夫となっているので、仕方のない事だと受け入れる必要があります。

・外装と屋根の塗装のメンテナンス費用
まずは外壁の塗装について見ていきましょう。外壁塗装の値段は、延べ床面積を1.2倍した値段で求めるようになっています。
延べ床面積は各界の床面積であり、概ね建物内部の面積となっており、外壁面積とそこまで大きさが変わらないので、そのような方法で塗装料金を求めることができるようになっているのです。
ただ、どのような塗装を行うかによって、単価が違います。足場と養生、高圧洗浄、下塗り、上塗り、サイディング壁コーキングなどの方法がありますので、塗装業者などを選ぶ際に単価を聞いておくと良いでしょう。
屋根の塗装は建築面積を1.2倍したもので値段を求めてます。建築面積は建物を真上から見た時の投影面積で、こちらが大体屋根の面積と同じになることは想像に難くないと思います。
こちらも値段はそれぞれの業者によって違うので確認しておくと良いでしょう。
なお、どちらの塗装も劣化するのが大体10年程度であり、外壁も屋根も一緒に塗装することによって、足場などを設置する費用を軽減することができ、節約に繋がりますので、同時に塗装をすることをおすすめします。

・庭木の剪定にかかる費用
庭木の剪定の費用にも、特に相場と言うものはありません。職人の腕とスピード、どのような機械を使うのか、樹木や生垣の高さや種類がどのようになっているかで、手間や時間がかかるためです。
また、請求方法も日当か樹木の単管どちらかであり、こちらも植木屋しだいによってかわります。
日当の場合は、だいたい一人一日2万円くらいとなっているので、日数と人数から計算をすることができます。当然、日当の高い職人は腕良く、短期間で完了しやすくなりますが、安い職人だと長期間化することもあるので、注意しなければなりません。
単価の場合は、職人が来る場合もありますが、アルバイトのような方が来るケースもあり、そのような場合であっても、同様の値段を支払う必要があるので、少し割に合わなくなることもあります。
なお、除草なども行ってくれますが、こちらの単価は機械を使えば300円前後、手作業なら1000円前後となっています。

●まとめ
空き家の管理を行う大きな目的は、住宅が劣化してしまい、それらによって周辺の住宅や住民に迷惑をかけないためです。そのために費用をかけることになるので、人によっては無駄なお金がかかっていると感じることも少なくはありません。
ただ、貸し出しや売却などによって手放したいと思っていても、地域や空き家の劣化状態によっては、引き取り手がなかなか見つからないので、結果として長期的な維持管理を行わなければならなくなります。
何かしらの資産運用をいつかは行いたいと考えている場合でも、考えていなくとも新たに法令が作られると何かに使える場合もあります。そのような場合に、きちんとお金をかけて管理をしている空き家と全く管理していな空き家とでは、前者の方が新たな使用用途に使いやすくなりますので、将来のためにきちんと管理をしておいた方がいいと言えるでしょう。